私(スチュワート)は永いこと、「理髪店のアメンボゥ看板の由来は?」という疑問を抱いていた。それが、『看板の歴史(History of Signboards:1866年発行: 右の写真)』という古書に出会ったお蔭で氷塊した。
この本はヴィクトリア朝時代のロンドンで1866年(148年前!)に発行された本で、ジェィコブ・ラーウッド(Jacob Larwood)と、ジョン・カムデン・ホッテス(John Camden Hottes)の共著によって完成した。著者たちは、当時のロンドンを中心として、目につく限りのありとあらゆる看板を収録し、編纂した。例えば、3個の金ボールで形成した質屋の看板(左下の写真)は、中世期に権力を握っていた銀行主メジチ家(the House of Medici)の紋章に由来していることまで調べ上げていた。
この項、『理髪師とアメンボゥ看板』由来の最後は、フランスの理髪店のショーウインドウに張られたポスターで結ばれている。その文案は、「この店へくると若返ります。(原文: Ici on rajeunit )」とあり、更に、「天然は人々に毛髪やヒゲを与え給い、私(理髪師)は、喜んでその両方を奪い取る(La nature donne barbe et cheveux, Et moi je les coupe tous les deux)」となっている。左掲のイラストはイギリス版で、「ご自分でおヒゲの調整をなさってはいけません。(それは理髪師にお任せを、、、。)」とのことだ。
アメンボゥ看板は古今東西を通じて誰でも認識できる優れたデザインだと思います。
返信削除ラセンの電光看板が回転すると、見た目には、回転しているというより、赤、白、青が、限りなく上って(或いは下がって)いくような錯覚を起こします。