この壮大な景観は、東京から約千キロ北に離れた津軽郡の田舎館(いなかだて)という村の水田に生まれた。今から20年前、1993年に同地方の経済を活性化させようという願いが込められ発想されたものである。かくして観光客を引きつける数々の傑作が年ごとに誕生した。
毎年四月になると、村ではその年の企画を練る会合を開く。そこで決定された企画を基に実行に移される。今から6年前2007年には、この制作に700名が参加して協力、15,000平方メートルの水田に下図に従い各種(白、黄、黒)の苗が植えられる。完成作品は、その稲が育つ9月の半ば頃が最高の見所だということだ。
いずれも既存の作品を模写して拡大したのであるから、厳密には創作とは言い難いが、彼らの技法や努力は高く評価されてよかろう。
京都、五条大橋で弁慶と牛若丸の対決 |
牛若丸 (上図の部分を拡大) |
子育て観音 |
雷光の下で毘沙門天 |
大黒天 |
俵屋宗達の風神(右)、雷神(左) |
七福神の祈願「順風復興」 |
ドラえもん(遠景)、と鹿踊り(近景:苗の構成が判る) |
苗の構成が見える至近撮影 |
努力や技術もさることながら、根気の要る計画ですね。
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